ドラマ感想会 〜 完全新作スペシャルドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』

2023年に放送されたTBSテレビの連続ドラマ、『ラストマンー全盲の捜査官ー』。サニーバンクの視覚障害のあるワーカーさんたちと感想会を行ってきました。そのドラマが、今回スペシャルドラマ&映画になってかえってくる!
2025年12月28日のスペシャルドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』の放送にあわせて、忘年会を兼ねてまた集まろう〜とお声かけしたら、みなさん年末のお忙しい中集まってくれました。
(今回は感想会メンバーでサニーバンクスタッフのよっこがこのコラムを書いています。)
参加メンバー
まずは今回参加いただいたメンバーの紹介&近況報告から。
榎戸・・・中途弱視(テレビマン&ライター)
新婚旅行に行きました。イスタンブールマラソン(トルコ)〜夫婦ふたりで、15.5キロ楽しんできました!
結婚して、あらためて、パートナーを大切に、お酒を飲みすぎないように気をつけます。
ふすま・・・中途弱視(射撃の名手)
射撃の名手というというか、競技人口が少ないからというものあるので(笑)。
最近は美術館など文化施設巡りでよく出かけるようになりました。視覚障害者も楽しめるさまざまな企画やイベントが開催されていて楽しいです。
やまちゃん・・・中途失明の全盲(ライター)
文化施設はコロナによる規制がなくなってからは、触ったり、解説ボランティアがいたりして、体験できることが戻ってきて嬉しい。
1日の時間や季節に合わせて、音でも楽しめるようになっているところもありますよ〜
鈴木・・・先天性の弱視(ワールドトラベラー)
最近ワールドはトラベルできてないけど。
この一年、視力が落ちたのと、股関節の痛みが悪化して長く歩くのが困難に。ちまたでは「二刀流」が賑わっていますが、私は視覚障害での「白杖」と歩行のための「杖」の「二杖流」をやっています。最近は歩行を補助するプラス痛みがひどくなったら座って休めるように、椅子にもなる杖を使っていて便利です。
身体支持併用の白杖もあるけど、視覚障害者としてみてもらえないことが多いなと感じています。特に歳をとって、膝や腰の痛みがあって身体支持の杖が必要な視覚障害者も多いので、身体支持併用の白杖があることももっと知ってもらえるといいのに。
ゆう・・・先天性の弱視(ピアノも得意な柔道の猛者)
「柔道の猛者」と紹介してもらっていましたが、ピアノも弾けます!(ということで、「ピアノも得意な柔道の猛者」に変更しました(笑))
最近だと、11月にコンサートに行きました。
伊敷・・・先天性の弱視、5年ほど前から全盲(サニーバンクアクセシビリティアドバイザー、アクセシビリティコンサルタント)
2025年は9月にひとりで大阪・関西万博に行きました。「LET’S EXPO
」というユニバーサルツーリズムプロジェクトがあって、それを利用しました。
先日は「アクセシビリティカンファレンス福岡」があって、福岡へも一人で行きました。大阪と福岡、ほかにも一人であちこちへ行って、楽しかったし、自信にもつながりました。
よっこ・・・視覚障害はないけれど乱視と老眼でメガネを利用(サニーバンクスタッフ、感想会の企画者)
今回ラストマンのスペシャルドラマがあると知って、みなさんが恋しくなり急遽お声かけしましたが、また参加してもらって嬉しいです。
私はそうだ、伊敷さんもきてくださった「アクセシビリティカンファレンス福岡」で登壇させていただきました。アクセシビリティのイベントでお話しするのは初めてだったのですけど、自分も自分の経験を誰かに聞いて欲しいという思いがあったことにも気づけて良かったし、それが役に立つと思ってくれる人がいることも知れたので、今後はもっと発信もしていきたいです。
ラストマンスペシャルドラマ感想
※ 以下ドラマのネタバレを含みます。これから視聴予定の方、スペシャルドラマの内容を知りたくない方はご注意ください。
渡辺さんについて
よっこ:そうそう、警視庁の広報課職員を名乗っていた「渡辺さん」についてなんですが、彼は悪い人でしたよね。私も「渡辺さんが怪しいな」と思っていたのだけど、渡辺さん役の俳優さん(上川周作さん)が別のドラマでちょっと憎めない愛嬌ある人物を演じていたので、その印象があって悪い人だと思えなかったんです!
みなさんどのあたりで怪しいと思った?
伊敷:最初に情熱大陸のディレクターさんたちとの打ち合わせに割り込んできたところからおかしいと思った。佐久良さんが「広報課から来るって聞いてないけど」って言ったけど、大ファンだからって来られるわけないだろうと思いましたね。
ふすま:自分は胡散臭いなとは思ったけど、犯人ではないと思っていました。別の役割だと思ってた。
鈴木:犯人とか考えてみてなかったです。渡辺さん、有能でしたよね。
ふすま:そうそう、スタジオで皆実さんに周りの状況を説明するとき、初めてだと思うのにとても説明がうまいと思いました。
伊敷:犯人の人数や状況を正確にわかりやすく、皆実さんに伝えていましたね。爆弾の方向や距離をしっかり伝えていたし、「私から見て何時の方向ですか?」という皆実さんの誘導もあったけど、クロックポジション(アナログ時計の文字盤に見立てて、正面奥は12時、右は3時などのように位置を説明する方法)も使っていましたね。
ふすま:最初は「胡散臭い」と思っていたけど有能な人だという印象に変わったシーンでした。
音声解説について
よっこ:みなさん、「音声解説」を使っていますか?
全員:使っています〜
鈴木:「音声解説」は以前のラストマン感想会で「リモコンに凸のついたボタンがあって、それを押すと音声解説(副音声)が聞ける」とみんなに教えてもらって、私も使うようになりました。
伊敷:犯人AからFまでいましたよね(笑)。
ふすま:情報としてはありがたいけど、いろいろ考えてしまった。外国人なのかな?とか・・・
伊敷:警備員に変装した犯人の中に重要な犯人がいるのかな?最初に誰かわかるとネタバレになるから「犯人A」とか「犯人C」とか言ってるのかな?と思っていました。
よっこ:名前をつけるほどの人物ではないけど、でもそれぞれどの犯人がどういうことをやったのか区別するために「犯人Aが天井に発砲」とか「犯人CとDが駆け寄り〜」とか言っている感じでしたね。
ただの「犯人」でなく、アルファベットで区別されていることからいろいろ推理してしまうのは、音声解説あるあるなのかも?他にも気になる解説がありましたか?
ゆう:はじめにテレビ局に来たときに、わざわざ「3人の前を業務車が通過」などと解説音声が言っていたので、犯人の車なのだなと思いました。
よっこ:確かに、解説なしだとそこまで気にしないかもしれないですね。
ふすま:自分は最初の30分くらい解説なしで見ていたんですが、そのシーンは車の通過する音が異様に大きく感じて、もしかしたらこの車は重要な車なのかな?と想像しました。でもそこに解説が入ることで、怪しいと思ってしまうところはありますね。
よっこ:そっか、「音声解説でネタバレ」ってたまに聞くけど、そういうところなんですかね。
鈴木:スタジオが占拠されたとき、皆実さんが渡辺のえりにGPSを取り付けるところは、見ている人は気づけたの?
よっこ:最初はどうだったかな・・・私は気づいてないし、あっても渡辺の肩に手を当てているような、自然に触れるような感じだったのではないかと思います。そのシーンだと私はアイカメラを渡辺さんが隠すシーンも見逃していて、2回目に音声解説をONにして見ていて気づきました。目は見えてるくせに見てないことも多くて、なんとも言えません(苦笑)。
やまちゃん:見逃したり聞き逃したりってありますよね。私もそこまで意識して見ていなかったというのもあるかもしれないけれど、1回見ただけでは気づけないところもたくさんあって、この感想会の前に再度見ていて、2回目で「ここにも伏線があったんだ」と気づいたところもありました。
よっこ:視覚的な情報も音声情報も、見えて聞こえていても何度か見て気づくというのはあるし、映画とか何度も見に行くのも、そういう伏線と伏線回収を確認するところもあるし、そこは同じかもですね。
伊敷:アクションシーンなんかも、音声解説を聞いて想像はしているけどその想像があっているのかはわからないなと思います(笑)。でも、臨場感、ドキドキ感はあって、音声解説のおかげで楽しめていますね。
ふすま:何をやっているのかだけでもわかると、ドラマや映画のストーリーは追いかけられます。音声解説のおかげで楽しめるところは大きいですね。
よっこ:それにしても、どこまで音声によって解説するのか、どうやって考えてるんだろうと思います。ゆうさんが言ってた、最初の「3人の前を業務車が通過」という解説は、実際に車が通っているので解説しても悪くないと思うけど、解説されることでそれが「ネタバレ」とか「怪しい」とか思えてしまう。いや、3人の前を遮るように車が画面を横切っていて、見えている人にも「怪しい」と思えるだろうから、それでいいのかもしれないし・・・
ふすま:音声解説を段階的に聞けたらいいのに、と思ったりします。1回目はあまり解説がないもの、2回目は細部を説明したもの、みたいに。やはり解説が全くないとわからないことが多いので、音声解説があるのは助かります。この車が横切るシーンは車の音によっても知ることができるので、ひとつはそこまでの解説はないもの、ふたつめは解説されたものになっているとかあると、ネタバレというか変に意識しすぎずに楽しめそうです。
気になるポイントいろいろ
指を鳴らして空間を把握
ゆう:最初に日本の空港について、皆実さんが指パッチンをして「日本ですね」と言ったときに、空港の大きさや天井の高さなどで「日本だ」と皆見さんは分かるのだなと思いました。指を鳴らして空間を把握する動作は以前のドラマでもありました。
ふすま:指を鳴らして音を反響させて状況を把握する「エコーロケーション」について、自分なりに調べてみたんですが、自分にはできそうにないなと思います。ちょっと難しそう。
暗闇なら最強?
よっこ:最初のアメリカでの戦闘シーンで、心太朗が配電盤を銃で撃って電気を消して真っ暗にするシーンがありましたよね。暗闇では強い?
伊敷:暗くしてしまって心太朗は大丈夫なの?って思いましたね(笑)。
ふすま:暗くなってすぐ、杖を鳴らしてヤレノ(主要な犯人)に近づくシーンがありましたけど、杖を鳴らして近づくとさすがに気づかれてしまいそうだなと思いました。
伊敷:それにあれだけの銃撃戦の中だと、弾に当たってしまいそうです。
番組の企画書は10秒で読める?
榎戸:テレビ番組の打ち合わせで皆実さんが「これくらいの企画書なら10秒で読める」みたいなことを言ってましたけど、あれってどのくらいの企画書だったんですか?一般的な企画書を考えると、さすがに10秒じゃ読めないと思って。
ゆう:たしかに。
よっこ:榎戸さん、テレビマンらしい着眼点ですね(笑)。見た感じ、A4横サイズの紙が何枚かダブルクリップで閉じてあったんですが、さすがに10秒では読めないのではないか・・・と思いました。
ふすま:誇張もあるだろうけど、だれもがそんなに早く読めるわけではないので、皆実さんはやっぱり特別な訓練をしてそのスキルを獲得したんでしょうね(笑)。
射撃は当たるんだろうか?
よっこ:クロックポジションで皆実さんから見た方向と距離を伝える心太朗もすごい能力だと思います。そうだ、レーザーポインタと心太朗からの合図で皆実さんが正確に銃を撃つシーンがたくさんありましたが、実際に当たりそうか、射撃の名手のふすまさんに聞いてみたかったんです。
ふすま:射撃は距離が遠いほどちょっとしたズレで大きく外れてしまうので、発射の合図とタイミングが難しいだろうなと思います。皆実さんも心太朗さんもすごいスキルの方たちなので、当たるんですよ(笑)。
鈴木:競技は違うけど私もブラインドテニスをやっていて、見える人の声で誘導してもらってプレイすることがあるけれど、なかなか難しいですよ。
ふすま:ふたりは相当訓練しているということだと思います。
「におい」はテレビではわからない
鈴木:最後の種明かしで渡辺さんから「火薬のにおい」がしたから、というのがあった。テレビでにおいは出ないから、そこはずるいと思いました(笑)。
ゆう:はじめにテレビ局に来たときには皆実さんが「火薬のにおいがする」と言っていたけど、渡辺さんの時はそんなセリフもなかったですもんね。
鈴木:映画館とかならにおいも体験できるようになるのかな?
榎戸:においがあったら自分は気づけるのかちょっと自信はないけれど、たしかNHKの技研公開でにおいや振動を感じられるテレビがあったと思います。いつか実現して、家庭でも体験できるようになるかもしれませんね。
その他には?
ゆう:最初のシーンで、心太朗が「残酷な天使のテーゼ」の歌詞を間違えず歌ってたところ(笑)。
やまちゃん:モールス信号で伝える情報量が多いところ(笑)。
鈴木:王林さんが出てきたけどセリフは一切なく、今回もリンゴをかじってたところ(笑)。
よっこ:最初の方で、いつも持ち歩いているものとして「アイカメラ」「盗聴器」「GPS」「グロック」を説明していて、それがその後の事件で活用されるところが、「名探偵コナン」の映画みがあるなと思いました。コナンの映画で最初に博士の発明品を説明するところを思い出しました(笑)。
「アイカメラ」のこと
よっこ:皆実さんが使っているアイテムの中でも「アイカメラ」が気になります。これはかなり視覚障害のある人にとって役立つのでは?
鈴木:ほしいですよね・・・
伊敷:皆実さんが自分から播摩キャスターに声をかけるシーンがありましたよね。これはアイカメラがあるからこそですよね。
やまちゃん:皆実さんのアイカメラは指先で触れているだけでも骨伝導で聞こえると言っていましたね。それは本当にできるのかな?と思いましたけど。
ふすま:指からでも聞けるのはFBIの特別な技術なのかもですね(笑)。でも、アイカメラみたいなものは実際に出てきてますよね。
鈴木:ブラインドテニスで海外に行った友人が、メガネ型のもので、看板に書かれていることを読み上げてくれたりするものを使っている人がいて便利そうだと言ってました。日本語対応したものではなかったようだけど、これが看板だけじゃなくて人も認識してくれるといいなと思います。会社でも、誰が今ここにいるのかとか、誰が近づいてきたのかとか、わかるといい。私に視覚障害があるとわかってくれている人は自分から名乗って声をかけてくれたりするけど、みんなが私の障害のことを知っているわけではないし。
よっこ:皆実さんみたいに、シャンプーの香りとか足音とかでわかったりすることはあります?
榎戸:確かに、香水の香りで誰だかわかるみたいな場合もあります。
やまちゃん:特徴的な体型の人とか、歩き方の人とかはわかることがありますね。特徴がないと難しいですよね。「顔認証改札」って、自動改札が顔認証になるとかもあるから、「アイカメラ」も技術としてはできそうですよね。
榎戸:報道でも、例えば自民党の総裁選挙の時に、AIを利用して誰が映像に映っているのか出すようなことをしていました。事前に登録してAIに覚えさせている限られた人にはなりますが、性能はかなり良い印象でした。
ふすま:しかし一般的に使えるようになるには、プライバシーの保護、肖像権的な問題も出てきそうですね。
伊敷:ドラマでも多分皆実さんは播摩さんを勝手にアイカメラに登録していたんじゃないかと思うんですよね。そういうことが許されるのかな。
よっこ:そうか、この機能は目が見える人も、名前と顔を覚えるのが苦手とか、すごくたくさんの方と接する学校の先生や政治家とかにも役に立ちそうだなと思ったんですが、本の点訳やテキスト化のように、法的には「視覚障害のある人」とかに限ってOKとなるかもしれませんね・・・
鈴木:でもこれができたら、フロントに立ってみたいなと思います。私はホテルで働いていて、今はお客様とのメールのやり取りとかバックの仕事ばかりなのだけど、フロントで「このあいだも利用してくれましたね」とか話しているのを聞くんです。そういう接客が私にもできるようになるし、よくおみやげをくれるお客様に自分から話しかけるとか、やってみたい。
「ラストマン」は障害関係なく楽しめる
よっこ:視覚障害のある人が主人公だけど、障害関係なく楽しめるなと思います。視覚障害のある皆実さんも、ない心太朗も、それぞれの能力や得意を最大限使って、協力しあって一緒に仕事をしている・・・サニーバンクと似ていますね。
やまちゃん:視覚障害のある人がどんなふうに生活しているのか、どんな工夫をしていたり、どういうサポートがあると助かるかなど、ドラマに溶け込んだ形で、自然に出てくるのがいいなと思います。
ふすま:皆実さんが「助けてください」って言うんですが、胸を張って言えているのはギブアンドテイクができる、自分も誰かを助けることができるからだと思います。ギブアンドテイクができないと頭を下げるしかないんです。
やまちゃん:ラストマンの佐久良班と皆実さんや心太朗さんたちはもう十分信頼関係もできているから、そろそろ失敗とかもあったら面白いんじゃないかなと思います。「20メートル先2時の方向」とかよどみなく言うんですけど、間違ったりするところも見たいかも(笑)。
ゆう:右と左を間違うとか(笑)。
伊敷:どっちから見て左なの?みたいに(笑)。
やまちゃん:みんなの信頼関係があるから笑って終われると思います。
ふすま:ラストマンなら緊迫シーンにあっても良さそう。演出次第で楽しめそうですね。
最近の社会
ふすま:最近よく外出するようになりましたが、よく声をかけてもらえるようになったし、スマートに助けてくれる人が増えたなと感じます。
やまちゃん:教育が変わってきているのかなと思います。そういった「センサー」みたいなものに引っかかる人が多くなっていると感じますね。10回外出して1回しか話しかけられなかったのが5回話しかけられるようになった、みたいな感覚があります。それはすごいことだと思っています。
ふすま:学校で、どんなふうに教育されているんでしょう?
鈴木:私は江東区が行っている小学4年生を対象としたユニバーサルデザインの出前授業に関わっていたのですが、最近はマナーを教えるというより、一緒に考えようというのを重視していて、手話以外にどんなコミュニケーションがあるだろうとジェスチャーをやってみるとか、視覚障害ならものの区別をどうやってつけられるだろうかとか、エレベーターとエスカレーターと階段があるんだけど、松葉杖の人、車椅子の人、ベビーカーを押す人、外国籍の人、白杖を持った人などいて、この中で誰がどれを使ったらいいと思うか考えてもらったりしています。
よっこ:「考える」ってのはいいですね。以前は目隠しして歩いて視覚障害を体験するとか、車いすを使ったりおしたりしてみたりしていたけど、「目が見えないって怖いね」とか「車いすだと段差があると困るね」とかいう印象しか残っていない感じで残念だったんですよね。
鈴木:交差点で段差があることについて議論する、なんてのもあるんですが、視覚障害がある人にとっては段差があることで歩道が途切れることを知ることができて、車いすの人にとっては段差があると困るので、その対決というかケンカというか、どういう演技をするといいか考えたりして、楽しくやっていました(笑)。
伊敷:障害もさまざまな障害のある人が出てきて、外国人やベビーカーをおす人のことも考えて、いい授業ですね。
最後にちょっとだけ「映画」の話
よっこ:私、映画も観に行っちゃったんですけど・・・
やまちゃん:私も観に行きました!「HELLO! MOVIE」で音声ガイドを利用しました。
よっこ:舞台は北海道。雪がたくさん降っていて、積もっていて、雪深い中だと空間や状況の把握も大変そうだなと思いました。
伊敷:仙台に住んでいた時期、普段はあまり雪降らないのに、住んでいた2〜3年は雪が結構降って、その頃は弱視だったけど、眩しいし、滑るし、点字ブロックが見えなくなるし、目標がわからなくなるし、雪の中を移動するのは大変でした。
やまちゃん:雪の中だと音も聞こえにくくなりますよね。
鈴木:雪もだけど、砂漠も怖かったですよ。音が消えていく感じ。モロッコで砂漠を歩いて砂漠の真ん中のキャンプ地へ、ラクダ使いさんとふたりでラクダに乗って移動したんですが、遅い時間帯だったので人もいなくて、音がしたと思ったら消えていくみたいな感じ。すごく怖かったです。
よっこ:雪も砂漠も、やはり、感じられる手がかりが減るのは怖いですよね。そんな雪の中での映画でした!
ふすま:映画も観に行きたいですね〜
伊敷:映画も楽しみです。やまちゃんはひとりで行ったんですか?
やまちゃん:いつもガイドしてくれるお友だちと一緒に行きました。
伊敷:映画館まではどうにか行くとして、映画館内はどうかな。
よっこ:みなさん映画を見に行ったころにまた集まりましょう!映画版は、まず映画館にどうやって行ったか、映画館での体験なども話せると楽しそうですね。
ということで、『映画ラストマン -FIRST LOVE-』の感想会もあるかも?お楽しみに〜!